2025年1月23日、牛久綾准教授らの論文がModern Pathology誌にオンライン公開されました。
“Diffuse Cyclin D1 and SPINK1 Expression in Gastric Oxyntic Gland Neoplasms:
Promising Diagnostic Markers Identified by Spatial Transcriptome Analysis”
Aya Shinozaki-Ushiku, Daizo Koinuma, Atsuhito Nakayama, Junichi Nawa, Mitsuhiro
Fujishiro, Tetsuo Ushiku
DOI: 10.1016/j.modpat.2025.100719
シングルセル空間トランスクリプトーム解析を用いて、胃底腺型胃癌の診断マーカーの同定に成功した論文です。この腫瘍は組織学的異型度が低いため、生検診断が難しいことがありますが、cyclinD1により非腫瘍性の胃底腺と明瞭に区別できることが示されたため、今後は多くの病理医の助けになり、正しい診断に貢献することが期待されます。