論文発表

2021年7月26日、岩﨑晶子助教の論文がAmerican Journal of Surgical Pathology誌に電子版で公開されました。
免疫チェックポイント阻害薬の効果予測マーカーとしてPD-L1が注目されていますが、本研究ではそれに加えHLA-classIの発現欠損が胃がん、特にマイクロサテライト不安定性胃がんで高頻度に認められ、実際にHLA-classI欠損部においては腫瘍細胞を攻撃するCD8陽性T細胞の浸潤が減少していることを明らかにしました。この成果は胃がんの腫瘍免疫回避機構の多様性や、免疫チェックポイント阻害薬への抵抗性獲得機構を理解し、より効果的な治療戦略を確立するために重要な知見となります。