2022年5月24日、久米絢子先生(大学院生、当時)、 牛久綾准教授の論文が The American Journal of Surgical Pathology誌にオンライン掲載されました。
EBウイルス関連リンパ腫では、 ウイルスがコードするLMP1を発現している細胞において免疫チ ェックポイント分子PD-L1を高頻度に発現し、 こうした細胞では細胞形態にも特徴があることを明らかにしました 。 これらの病変は極めて多種多様な細胞から構成されるため詳細な免 疫微小環境解析が難しい腫瘍ですが、 高感度の多重蛍光染色を用いて病理医が1細胞解像度で丁寧に評価 を行うことで、in situでの高精度な解析を実現しました。
Kume A, Shinozaki-Ushiku A, Kunita A, Kondo A, Ushiku T.
Enhanced PD-L1 Expression in LMP1-positive Cells of Epstein-Barr Virus–associated Malignant Lymphomas and Lymphoproliferative Disorders: A Single-cell Resolution Analysis With Multiplex Fluorescence Immunohistochemistry and In Situ Hybridization
The American Journal of Surgical Pathology: May 24, 2022 doi: 10.1097/PAS.0000000000001919